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【 TRENCH COAT / トレンチコート 】

更新日:2022年11月26日

 この冬、トレンチコートがいつになく気になる。

重厚なムードと高いデザイン性で、これまでもファッションシーンにおいてコートの代名詞として君臨してきた。


 トレンチコートの元々の起源は、やはりというかミリタリー。

1914年から始まった第一次世界大戦、過酷な環境に対応するためにトレンチコートは開発され、その時代ですでに現在のデザインは完成していた。

ちなみに、「トレンチ」とは「塹壕」のことである。

"塹壕戦" とも呼ばれた第一次世界大戦では、塹壕で戦う兵士のために英国が採用したユニフォームがトレンチコートであり、その開発を担ったのが「バーバリー」と「アクアスキュータム」。

実は、19世紀からすでに堅牢なコートの実用性は叫ばれており、「バーバリー」はタイロッケンコート/「アクアスキュータム」はロッカビーコートを発表済みで、その二つのコートがトレンチコートの原型ともなっている。


頑強で高い機能性の評価は高く第二時世界大戦でも米国等に採用され、戦後は映画「カサブランカ」でのハンフリー・ボガードの着こなしや、1970年代前後の「刑事コロンボ」の影響もあり、ハードボイルドで無骨なファッションの代表的なアイテムとしてのイメージが確立した。


翻って現在、圧倒的なスピードで消費される情報の中で、ファッションもまた商業として消費され尽くした結果、今はむしろ「クラシックへの回帰」という大きな流れの中にある。

100年前から姿を変えることなく存在するトレンチコートは、その渦の中で当然に再注目されることとなる。


サスティナブルやヘルシーな価値観が台頭する今、その中で表現されるクラシックは素材やサイズ感の変化が顕著だ。


古き良きものと現代的表現。

100年という期間の、その狭間の時代。

時代の過渡期に、様々なアプローチで解釈されたトレンチコートの数々。

ヴィンテージトレンチコートが、「ちょうどよく感じる」のはきっとそんな理由だ。


 


〈スタイルNo.1〉 model . 165cm

¥19,800 (tax include)


 スタンダードなトレンチコートをベースに作られたモデル。

80sらしい大ぶりな身幅とソフトな素材感が、トレンチコートの重厚感を和らげる。

ベーシックとモダンさを併せ持つこちらは、幅広い方にオススメできる1着。


インナーはオーバーサイズのコットンスエードノーカラーシャツをチョイス。

ドイツ軍モールスキンカーゴパンツで、ナチュラルなグラデーションに。




他私物 全て税込

フロントは開けてドレープ感を楽しむ。

細部まで「トレンチコート」のディティールにこだわったのがみてとれる。









基本仕様で採用されていないのは、「ギャバジン生地」では無いことと「インバーテッドプリーツ」を採用していないことくらい。





 

〈スタイルNo.2〉 model . 172cm

¥23,100 (tax include)


 こちらもベーシックなトレンチコートディティールながら、注目はそのサイズ感。

圧倒的なボリュームながら、マイクロファイバー製の生地が、その重たさを感じさせません。


マットな表情にピーチスキンの微起毛が独特のヌメリを感じさせ、全体を黒でまとめたモードなスタイリングにすることで、コートの存在感がより際立って見える。






全て税込


かなりのオーバーサイズながら、女性が着ても落ち感でまとまるバランス。

ウエストベルトで、シルエットは調整可能。



インナーのモヘアハイネックニットと、コートのマイクロファイバー生地のコントラスト。


同系色での統一感ながら、素材変化を楽しむスタイル。





 
〈スタイルNo.3〉 model . 165cm

¥19,800 (tax include)


 

ナイロン素材を採用したトレンチコート。ドイツのレディースブランドのヴィンテージ。


80s ならでは発色と素材使いは、スポーティーモードな印象もあり、見事にクラシックとモダンが融合。

エポーレットが上下逆に取り付けられたデザインや、ベルトループなしの付属ベルトなど、レディースブランドらしいギミックが多数で面白い。


コートを主役に持ってくるために、ワントーンは有効なスタイル。

今回はボトムスにオリーブカラーのチェコ軍M-98をチョイス。

アースカラーのワントーンスタイルは野暮ったく見える場合も多いため、黒のスリーピングシャツで全体を締めたスタイル。


他私物 全て税込

付属のベルトでウエストマークすると、大きくドレープを出現。


よりクラシカルなムードを楽しめる。







 
〈スタイルNo.4〉 model . 172cm

¥23,100 (tax include)


 フェイクスエードのシングルトレンチコート。

フェイクとは思えないクオリティーに唸るこちらはフランス製。


シングルの比翼前立てが、フロントの印象をより洗練させる。

完成度の高い1着。


サイズも含めベーシックな印象のコートに対し、ハイネックとグランパシャツをレイヤード。


また、ボトムにはイタリア軍オーバーパンツのワイドシルエットを合わせ、「着丈/太さ」の両軸でギャップを楽しむ。





他私物 全て税込


クラシックなディティールはしっかりと踏襲しながらも、上品な印象にスッキリとまとまっている名品と感じる。


ライナーの取り外しも可能で、シーズン長く着用が可能なこともグッド。



 
〈スタイルNo.5〉 model . 165cm

¥30,800 (tax include)


トレンチコートの祖であるアクアスキュータムのシングルトレンチコート。


「マーシャルフィールドandカンパニー」は、イリノイ州シカゴの高級百貨店。

こちらのアクアスキュータムは、その百貨店別注のダブルネームで、カナダメイドという異色のアイテム。


ベージュのライトコートのスタイルイメージは、往年のフレンチカジュアル。

セントジェームスのバスクシャツと、ブルーのフレンチワークパンツでシンプルな着こなし。



他私物 全て税込

首周りには、同系色でシルクスカーフを。

うるさく足し算ではなく、" 足しながらも引いていく" イメージ。



※ 下記は、ダブルネームタグとカナダメイドを示すタグ。







 
〈スタイルNo.6〉 model . 172cm

¥19,800 (tax include)


 今回ご紹介するアイテムの中で、最もシンプルなデザイン。


絶妙なモスグリーンは、どんなスタイリングにもハマる汎用性をもつ。

綺麗なAラインのシルエットなので、その意味でも着る人を選ばない。


今回はアランニットに太畝コーデュロイパンツと、割とほっこりした組み合わせながら、コートのエッジが見事に全体を引き締めている。




他私物 全て税込

ブラックウォッチ柄のマフラーとの相性も◎。

コートのシンプルさが、カシミア素材の温もりを引き立てる。






女性にもオススメできる1着。

シルエットの美しさが光る。




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