■ Hangerpark が企画する [ vintage reproduct ] とは…
これまでの経験と独自の視点から、ヴィンテージアイテムを再構築した商品を開発するプロジェクト。
ブランド的なデザインされたものや、完全再現されたものを目指すのではなく、リアルな日常着として使えるものを目指す。
また、洋服を楽しみ愛着を持ってもらう手段として、受注生産というカタチを模索中。
この辺りの仕組みも、今後ブラッシュアップしていきます!
- 以下、前回より続き-
2 きっかけとなった服との出会い
※ 前回の記事を読んでいない方は、ぜひ一度ご覧下さい。
ナベ
:ここまでで、想いは充分に伝わったよww
ちなみに、目の前にいくつかサンプルがるんだけど、これを作ることになった経緯を教えて下さい。
ナカミー
:はい。
こちらは、今回第一弾でお送りしたい [ Hunting jacket / ハンティングジャケット ] のサンプルと、ベースとなったオリジナルヴィンテージですね。
このヴィンテージとの出会いが、このプロジェクトの具体的なスタートになっていると思います。
ナベ
:どんな出会いだったのでしょう?
ナカミー
:一言で表すと「一目惚れ」です。
見た瞬間にピンときて、このハンティングジャケットをベースに、今の時代感に落とし込みたいと思いました。
ナベ
:すごいなww
見た瞬間に、そんなことを思い付くものですか?
ナカミー
:気持ち悪いですよねww
元々、好きな洋服を使って独立したいなぁ…という想い
は昔からありました。
でも勇気も無くて悶々としていたんですよ。
ある時に、友人と古着屋さんを廻っている時に、この古いハンティングジャケットを見つけまして。
ナベ
:相当古いモノですよね?
ナカミー
:1910年代~20年代のハンティングジャケットだと思います。
ナベ
:かなりニッチなモノだと思うけど…。
見た瞬間に、これを作りたいと!?
ナカミー
:はいww
理由はもう説明が付かないんですけど、感動したとも言えるくらいに興奮したことを覚えています。
ナベ
:フィーリング的なものだったんだね?
ナカミー
:もう感覚でしかないですね。
一緒に廻っていた友人や古着屋さんのスタッフさんも、作るならもっとこれが良いのでは?とか、色々と提案してくれたんですけど、僕はもうこのジャケット一択で。
もうその場で即決購入して、これはこれで洗濯したりリペアしたりしながら、実際に大切に着ています。
ナベ
:当然試着したりとかもしたんだよね?
ナカミー
:しなくても良い位に惚れ込んでいたんですけど、実際に袖を通してみて、これは本当に良いモノだと確信しましたね。
現代モノには無いパターンバランスで、割と緩めのサイズ感なんですけど、どんな方でも着ることができる不思議な落ち着きがあります!
特に袖周りはもう…(照)。
ナベ
:一目惚れからの、付き合ってみたら性格にも惚れたと?
ナカミー
:例えると、そうですねww
袖の前後ろの生地分量のバランスと、当時ならではの袖のカーブの作り方が独特なんですよ!
緩いのに、とにかく美しいシルエットを生み出すパターンが感じられました。
ナベ
:では、このヴィンテージと出会った瞬間に、このリプロを世の中に送り出すイメージが出来ていたということですか?
ナカミー
:いや!それは無いですww
先ほど話した様に、まずは自分ありきで色々と妄想していました。
ナベ:洋服を買うときの妄想、楽しいよね?
どう着こなそうとか、どんなシーンで着ていこうかなぁ…とか。
ナカミー
:めちゃくちゃ妄想しましたね!
作られた当時(1910~20年)の着こなしや生活を想像しながら、ディテールを眺めたり…。
ナベ
:分かる!
それだけでお酒が飲めそう!!
ナカミー
:その想像したイメージを、今の時代に落とし込んでいくと、必要なディテールと不必要な部分が見えてきた感じですね。
フラップを大きくして、ポケットは変更して、さらにボタンは…。
ナベ
:www
なるほど。
聞けばもっと出そうだけど、初回なので最後の質問にしますww
今後、リプロの服をどの様に提案していきたいですか?
ナカミー
:我々が感じてきた、「服を着た時の高揚感」を形にしていきたいです。
でもそれは、 " 程よく力の抜けた日常着 " としての提案。
ワードローブの選択肢の中で、良い意味での " これでいい " と毎日でも飽きずに着ることのできるものをお届けしたいですね。
結局はやっぱり、自分が着たいものということになりますねww
ナベ
:でも、そこに共感してくれたら嬉しいよね?
我々も価値観で重なる部分があって、こうやって一緒に活動をしている訳だし。
ナカミー
:そうですね! [ Hangerpark ] の中で、同じ世界観やファッションの価値観を共有していく、ツールの一つとして捉えてもらっても良いかもしれませんね。
ナベ
:OK!ありがとう。
いつもはこんなに真面目に話していなかったので楽しかったですww
ナカミー
:僕も楽しかったです!
次回のジャケットの詳しい解説も、ご興味あれば、またご覧になって下さいね!
3 まとめ
今回登場したオリジナルのハンティングジャケットは、本当に古いモノである。
中々ニッチなアイテムで、普通に販売されていることは少ないと思われる。
そんなジャケットを見つめながら想いを語るナカミーの表情は、どこか少年のような嬉々としたものでもあり、熱く語る口調にはある種の表現者としてのムードも感じた。
我々は、元々服を通じて知り合い、仕事では無い部分(主にお酒ww)で仲良くなり、共に活動する様になってからもふざけ合ってばかりいた。
※ YouTube等、ご参照下さいww
互いをよく知っているからこそ、今回の企画での真剣な会話は、何よりも濃密な時間でありり、「高揚感」に浸ったといえる。
裏では、プロジェクトを始めるにあたっての不安や葛藤も時折口にするナカミーだが、私は絶対の自信をもって、これをお届けできるものと信じている。
少なくとも言えるのは、誰よりも " 私 " が楽しみにしているということだろう!!
2022 .2.4 fri nave
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