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Antique Watch Exhibition 2.27 Fri – 3.2 Mon

  • 2 日前
  • 読了時間: 8分

更新日:19 時間前

「Antique Watch Exhibition」


HANGER PARK では2/27(金)〜3/2(月)の4日間、「Antique Watch Exhibition」を開催します。

長年時計を扱ってきたベテランディーラーが今回も店頭に立ち、選りすぐりの時計を直接紹介してくれます。

会場には、クラシックなドレスウォッチから、日常に寄り添う一本まで、さまざまな表情の時計が並びます。


このブログでは、私自身がアンティークウォッチに惹かれていった理由や、その魅力について綴ると共に、展開予定の時計の中から特に印象に残った4本についてご紹介しています。

 掲載されたアイテムがご用意できない場合もあります。ご了承ください。




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■ アンティーク時計との出会い / OMEGA 1960s- Seamaster 600 (私物)


古い映画の中で、俳優の手首にだけ静かな光が宿っていた。

名前も分からない時計なのに、その小さな存在感が、妙に胸に残った。

物語の背景よりも、その“わずかな輝き”のほうが、自分にとってはずっと現実味があった。


その後も、旅先の蚤の市で埃をかぶったトレイの中に、ひっそりと佇む時計を見つけるたび、胸の奥が少しだけざわついた。

誰が使っていたのかも分からない。

どんな時間を刻んできたのかも分からない。

それでも、そこに“気配”のようなものを感じてしまう。

古着が好きな自分にとって、そういう曖昧な温度は、どこか懐かしくて落ち着くものだった。


大学を卒業する頃、背伸びをしてデパートの時計売り場に行ったことがある。

Rolex や OMEGA の現行モデルを前に、店員さんは「似合ってますよ」と笑顔で言ってくれた。

でも、鏡に映る自分は、どう見てもその時計の“物語”に追いついていなかった。

服装も、雰囲気も、年齢も。

どこか無理をしている感じがして、胸の奥に小さな違和感が残った。


その違和感が、後になってアンティークウォッチへ向かわせたのかもしれない。


初めて“ちゃんと”買ったアンティーク時計は、「OMEGA 1960s- Seamaster 600」。

本当は 「Hamilton」 のミリタリーモデルか、「Tudor 」のデカバラモデルを探していた。

そんな自分に、ディーラーさんは突然こう言った。


「これを付けてみなさい。頭で考えずに。」


正直、気が進まなかった。

OMEGA はメジャーすぎるし、若い頃に無理やり褒められた記憶もあって、どこか距離を置いていた。

それでも渋々手首に乗せて、鏡の前に立った瞬間——息を呑んだ。


自分の雰囲気と、時計の“顔”がぴたりと重なった。

探していたものとは違うのに、探していたものよりもしっくりきた。

その瞬間、時計は“買うもの”ではなく、“出会うもの”に変わった。


息子が生まれたばかりだったこともあって、「いつか彼が大人になったら、この時計を渡してもいいな」…そんな未来の情景まで浮かんでしまった。


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もちろん、いい出会いばかりではない。

焦って買った時計は、どれも長くは続かなかった。


アメリカの古着ディーラーから買ったミリタリーウォッチは、すぐに動かなくなった。

ネットのタイムセールで買った“大人っぽい一本”は、半年で故障し、修理もできなかった。

ムードだけで選んだ時計は、ムードだけで終わってしまう。

そんな当たり前のことを、痛いほど学んだ。


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いま、仕事に向かう朝にリューズを巻くと、体のどこかにスイッチが入る。

古着のルーズさやダメージも、時計があるだけで不思議と引き締まる。

忙しくて気持ちが乱れそうなときも、針の音や手首の印象が、静かに呼吸を整えてくれる。


時計は時間を教えてくれる道具だけど、

自分にとっては“ペースを取り戻すための重り”みたいな存在だ。


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息子は18歳、娘は14歳。

近い将来、二人が大人になったとき、

この「OMEGA 1960s- Seamaster 600」と 2本目に手に入れた「Cartier Ceinture 1970s-」をそれぞれ渡したいと思っている。


時間の記録というより、

「美意識を大切にしてほしい」

「本物に触れてほしい」

そんな願いに近い。


いつか家族で時計をつけて、どこかへ出かけられたらいい。

そのとき、手首に宿る小さな光が、また新しい物語を始めてくれる気がしている。


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ここからは、今回のエキシビションで紹介する時計の一部を解説します。


■ GRUEN 1940s- PRECISION AUTOWIND

黒い文字盤に静かに浮かぶ金色の針。

角の立ちすぎないスクエアケースが控えめでありながら、確かな存在感を放つ。


“Precision Autowind” という名前の通り、当時の自動巻き技術を象徴する一本で、

1940年代らしいクラシックさと、実用性のバランスが心地よい。


手首に乗せると、古着の柔らかさにも、シンプルな装いにも自然と馴染む。

無理に主張しないのに、ふとした瞬間に視線を奪う。

その“間”のある佇まいが魅力。


日付窓や上部のサブダイヤルが、クラシックの中に少しだけクセを添えていて、

そのクセが現代のスタイルにしっくりくる。



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ROLEX 1940s- Precision(Roman Dial)

白い文字盤に黒いローマンインデックス。

派手さとは無縁なのに、手首に乗せた瞬間に空気が変わる。


1940年代の “Precision” 系列らしい、端正で静かな佇まいが印象的。

太めの針と小さなスモールセコンドが、クラシックなデザインにほどよい存在感を与えていて、視線を奪うような派手な動きではなく、淡々と、静かに時間を刻む。

その控えめな佇まいが、むしろ現代のスタイルにしっくり馴染む。


黒のレザーストラップとの相性も良く、シンプルな装いには“余裕”を、古着には“締まり”を与える。

時計を着けるというより、自分の雰囲気が整う感覚に近い。

日常の中でふと視線を落としたとき、そのローマンインデックスの静かな表情が、気持ちをすっと落ち着かせてくれる。

この時計を選ぶ人は、きっと派手な主張よりも、“長く続いていく美しさ”を大切にするタイプだと思う。

時間を確認するたびに、少しだけ背筋が伸びるような、そんな一本。



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■ ELGIN 1950s- Shockmaster Automatic

1950年代のアメリカ時計らしい、柔らかい温度をまとった一本。

Elgin の “Shockmaster” は、当時の耐衝撃技術を象徴するシリーズで、実用性とデザイン性のバランスがとても良い。


クリームがかった文字盤に、ローマンインデックスが静かに浮かぶ。

12・3・6・9 だけをローマンにしたこの配置は、視認性を保ちながらクラシックな表情をつくる、Elgin らしい美意識の現れ。

ゴールドトーンのケースは、光の入り方で表情が変わり、1950年代のアメリカ時計特有の“柔らかい艶”をまとっている。

派手さはないのに、手首に乗せた瞬間に雰囲気がふっと上品になる。


自動巻きムーブメントを搭載しているため、日常の動きに合わせて静かにゼンマイが巻き上がる。その実用性の高さも、Shockmaster が長く愛されてきた理由のひとつ。

古着のシャツにも、少し緊張感のあるジャケットにも自然と馴染む。

アメリカ時計らしい“肩の力の抜けた上品さ”が、スタイル全体をそっと整えてくれる。

この時計を選ぶ人は、ブランドの知名度よりも、“雰囲気の良さ” や “時代の空気” を大切にするタイプだと思う。


日常の中でふと視線を落としたとき、その優しい表情が、気持ちを少しだけ軽くしてくれる。


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Cartier 1970s- Tank Must Vermeil(Burgundy Dial)

深いボルドーの文字盤にゴールドケース。

1970年代の Tank Must を象徴する組み合わせで、光の入り方によって表情が変わり、落ち着いた赤にも、艶のあるワインのようにも見える。


裏蓋に刻まれた “ARGENT(シルバー925)” と “PLAQUE OR G 20M” は、当時カルティエが新しい表現を追求していた時代の証。

素材の選び方や色使いに、70年代らしい自由さと美意識が宿っている。


そして、この個体は 手巻きムーブメントを搭載したモデル。

同時期に登場したクォーツ仕様とは異なり、“毎朝リューズを巻く” という所作そのものが、この時計の魅力をより深くしている。

Tank Must の中でも、手巻きモデルは特に評価が高く、ヴィンテージとしての存在感もひときわ強い。


薄いケースと細身のストラップは、手首に吸い付くようなフィット感。

アクセサリーとの重ね付けも美しく決まり、“時計を着ける” というより “スタイルを完成させる” 一本。


静かな色気と上品さを求める人に寄り添い、日常の中でふと視線を落としたときに、その深いボルドーがそっと気分を引き上げてくれる。



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■ イベント詳細


「Antique Watch Exhibition」

■ 日時 2.27 (金) 15:00 - 20:00

     2.28 (土) 13:00 - 20:00

     3. 1 (日) 13:00 - 20:00

     3. 2 (月) 13:00 - 17:00


■ 会場 HANGER PARK


■ お問い合わせ

menu → contact より

もしくはInstagram DM より

※ 金額に関しては、お問い合わせ頂いてもお答えしかねます。ご了承ください。

掲載されたアイテムがご用意できない場合もあります。ご了承ください。


今回のエキシビションでも、時計そのものの魅力だけでなく、長く使い続けるためのメンテナンスについても、ディーラーが丁寧に説明してくれます。

オーバーホールの考え方や、日々の扱い方など、初めての方でも安心して選べる時間になるはずです。


ゆっくりと手に取りながら、自分のスタイルに馴染む一本を探してみてください。

ご来店を心よりお待ちしています。



HANGER PARK の Instagram はこちらから

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