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The Story Behind Your Newly Acquired Watch vol.5 / Hamilton "Sentinel" 1939s 10KT YGF Case 手巻き Cal.987S

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この連載では、アンティークウォッチと、それを選ばれた方の物語を綴っています。

vol.5でご紹介するのは、1939年製のHamilton “Sentinel”。

そしてこの時計を手にされたのは、確かな審美眼を持つ、上品で洗練された女性のお客様。


“忘れられなかった一本”


初めてこの時計をご覧になったとき、少しだけ悩まれていたご様子。

けれど翌朝、オープン前の店先に静かに佇まれていた姿から、この時計が心に残っていたことが、何よりも伝わってきました。


ヴィンテージも現代のものも、“自分に似合うもの”を確実に選び取る方。

その感覚は、流行ではなく“軸”に根ざしたもの。

だからこそ、この1939年製のHamilton “Sentinel”が、その方の手元に収まったことに、深い納得感がありました。



1939年製 Hamilton “Sentinel” / Cal.987S

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このモデルは、アメリカン・クラシックの美意識が凝縮された一本。

10金のイエローゴールドフィルドケースは、柔らかな丸みを帯びた造形で、風防の膨らみと相まって、手元に優しい立体感を添えてくれます。


ダイヤルは白地にローマンインデックス。

針の繊細なラインと相まって、クラシックでありながら詩的な余韻を残す顔立ちです。

同時代のElginやWalthamなどと比べても、Hamiltonはより“装飾を抑えた美”を追求していた印象。

その控えめな造形が、現代の装いにも自然に馴染む理由かもしれません。


搭載されているCal.987Sは、当時のHamiltonが誇る手巻きムーブメント。

精度と耐久性に優れ、今なお多くの時計愛好家から支持されている機構です。



“自分らしく仕上げる”楽しみ


この時計を手にされた後、お客様はご自身でネイビーカラーのレザーストラップに付け替えられました。

その選択がまた絶妙で、クラシックな雰囲気にモダンなニュアンスが加わり、まるで時計が新しい表情を見せてくれたようでした。


アンティークウォッチの魅力は、“完成された美”をそのまま受け取るのではなく、“自分の感性で仕上げていく”余白があること。

この一本も、まさにその楽しみ方を体現しているように感じます。

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これから始まる時間


1939年に生まれたこのHamilton “Sentinel”は、長い時を経て、今また新しい持ち主のもとへ。

その手元で、これからどんな時間を刻んでいくのか。

それは、時計自身もまだ知らない物語。


“似合う”という感覚は、過去と現在、そして未来を自然につなぐもの。

この時計が、そんな時間の架け橋になることを願っています。



Antique Watch Exhibition 開催のお知らせ


現在、恒例の「Antique Watch Exhibition」を開催中です。

現代のブランドでは表現しきれない、バリエーションと品格。

気になる方は、ぜひ期間中に見にいらしてください。

きっと、素敵な出会いが待っていると思います。


皆様のご来店を、心よりお待ちしております。


イベント詳細情報

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「Antique Watch Exhibition」

◼︎Date

9.26(金) 15:00 - 20:00

9.27 (土) 13:00 - 20:00

9.28 (日) 13:00 - 20:00

9.29 (月) 13:00 - 16:00


◼︎Location

HANGER PARK 店内


◼︎Contact

menu → contact より

もしくは、Instagram DM より

※ 金額に関しては、お問い合わせ頂いてもお答えしかねます。ご了承ください。

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