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The Story Behind Your Newly Acquired Watch vol.4 / OMEGA 1969s “Television Type” Automatic Cal.565

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この連載では、アンティークウォッチを手にされたお客様と、その時計にまつわる背景を綴っています。

vol.4でご紹介するのは、1969年製のOMEGA。

そしてこの時計を選ばれたのは、これまでにも数々のアンティークウォッチを手にされてきた、ある紳士のお客様。



“時間”を纏うことに、慣れている方


この方とのお付き合いは、前職時代から。

クラシックなスーツスタイルから、最新のモードまで、どんな装いにも自然に馴染ませるセンスをお持ちの方です。

時計もまた、ただのアクセサリーではなく、“その日の空気感”を纏うためのツールとして、

日々のスタイリングに取り入れていらっしゃるのが印象的でした。


今回の一本も、まさにそんな“空気感”を纏うにふさわしい時計。

ご来店時、すでにいくつかの候補をお持ちでしたが、手に取った瞬間の表情で、こちらに決まったことがすぐに分かりました。

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1969年製 OMEGA / Cal.565 / “Television Type”


このモデルは、OMEGAの中でも完成度の高い自動巻きムーブメント「Cal.565」を搭載した一本。スチール製のケースとブレスレットは、無駄のない直線と面構成で、どこか建築的な美しさを感じさせます。


そして、この時計の最大の特徴は、ケースの形状。

通称「テレビジョンタイプ」と呼ばれるこのデザインは、1960年代後半に流行した、テレビ画面のような角丸スクエアケースを指します。

当時の家庭に普及し始めたテレビの形状から着想を得たもので、“未来的でモダン”な印象を与えることを目的としていました。


丸型が主流だった腕時計の世界において、このテレビジョンタイプは、時代の変化を象徴するデザインでもありました。

OMEGAはその中でも、実用性と美しさを両立させたモデルを数多く生み出しており、この一本もまた、そんな挑戦の成果のひとつです。

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“静かな主張”を添える一本


この時計の魅力は、派手さではありません。

むしろ、控えめな佇まいの中にある“芯の強さ”。

それは、着る人のスタイルに寄り添いながら、確かな存在感を放つという、アンティークウォッチならではの美学。


この方のように、装いに“余白”を持たせることができる方だからこそ、この時計の魅力が最大限に引き出されるのだと思います。



時計を選ぶということ


時計を選ぶという行為は、“今の自分”を映す鏡を選ぶことに似ています。

そして、アンティークウォッチは、“過去の誰か”の時間を引き継ぎながら、“これからの自分”の時間を刻んでいくもの。


このOMEGAもまた、静かに、しかし確かに、新しい物語を歩み始めています。



「Antique Watch Exhibition」 開催のお知らせ


今週末も、恒例の「Antique Watch Exhibition」を開催いたします。

現代のブランドでは表現しきれない、バリエーションと品格。

気になる方は、ぜひ期間中に見にいらしてください。

きっと、素敵な出会いが待っていると思います。


皆様のご来店を、心よりお待ちしております。



イベント詳細情報

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「Antique Watch Exhibition」

◼︎Date

9.26(金) 15:00 - 20:00

9.27 (土) 13:00 - 20:00

9.28 (日) 13:00 - 20:00

9.29 (月) 13:00 - 16:00


◼︎Location

HANGER PARK 店内


◼︎Contact

menu → contact より

もしくは、Instagram DM より

※ 金額に関しては、お問い合わせ頂いてもお答えしかねます。ご了承ください。

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